5/22のカニ
【 学名 】
Geosesarma krathing
【名称】
ハーフオレンジバンパイアクラブ
【氏名】
(名前はまだ無い)
【年齢】
約1.5歳(最高3歳…?)
【甲長】
約8mm(最大約15mm?)
【適正水温】
20~28℃
【 水質 】
淡水:中性
【 分布 】
タイ東部
<詳細>
非常に変わった生態。
木に登り、葉っぱの上に生息。
飛んでいる昆虫などを俊敏に捕らえて食べる。
(普通のカニは生体は襲わず、亡骸を食べる)
なにやらハエトリグモやカマキリを彷彿とさせる。
そして脱皮もなんと陸上で行う。
一応鰓呼吸なのでたまに草に付いた露で水分補給する。
完全に陸上生活に適応している。
生まれる子供は海を必要とせず、
稚ガニとして孵化しすぐ親から離れて暮らす。
どちらかというとサワガニに近い。
写真の個体はlicoyas宅で生まれた。
水槽内での繁殖も可能である。
licoyasカニアクセサリーはこのカニモチーフが多い。
5/23のカニ
【名称】
バンパイア・クラブ
【学名】
Geosesarma bicolor
【分布】
インドネシア、スラウェシ島
【最大甲幅】
1.5cm
【飼育要件】
温度 20~27度
水質 中性~弱アルカリ性
餌 雑食
<詳細>
通称『ドワーフクラブ』という、最近人気の小型淡水カニの代表格。紫色に黄色い眼から“バンパイア”との名。
日本のベンケイガニに近い種であるのだが、プランクトンではなく稚ガニとして孵化し淡水域で一生を終える、ベンケイ系では珍しく陸封型に進化。
マレーシアなどにいる近似種は水辺ではなく、ウツボカズラ内の水を生息場所としているカニもいる。
凄く似ている同じインドネシアの赤いカニも紫バンパイアの色彩変異と思われたが、後に別種と判明、2015年新種記載。ごく最近ようやく詳細が判明してきた属。
色彩豊かで非常に小さく、基本的には飼いやすいが、夜行性につき普段は物陰に隠れてジッとしており、臆病なので人影を見るとサッと隠れてしまうので、飼育レイアウトに注意が必要。
しかし紫バンパイアは特にオスの気性が荒いので、複数飼う場合は広めのスペースにたくさんの隠れ家を用意しないとバトルロイヤルになってしまう。悩ましい。
赤いのは多少平和。また水槽からの脱走が本当にたいへんお上手。厳重に厳重を。
雌雄飼育で運が良ければ水槽内での繁殖も一応可能である。稚ガニを大人に育て上げるのは何故か非常に難しい。
餌は何でも食べるが、カルシウム重視なのでカメの餌やザリガニの餌が良い。
本種は人気で手に入りやすいが、現地で根こそぎ採集する業者(海外)が続出したため、地域によって激減。私は極力、国内繁殖モノで流通してもらいたいと強く思い、卸業者やメーカーにその都度飼育や繁殖情報を提供しておりました。
licoyasデザイナーが2007年熱帯魚屋勤務時にバンパイアクラブが入荷。一目惚れ。これにて“カニ”にハマる。
よってこのカニモチーフのアクセサリーも多い。